リハビリ職の方へ

― 在宅生活を支える併用の選択肢として ―

理学療法士(PT)・作業療法士(OT)の皆さまが、利用者さんの状態や生活背景を踏まえながら、
訪問鍼灸マッサージを「併用の選択肢」として検討する際に、
その位置づけや考え方を整理するための参考情報としてまとめたものです。

訪問鍼灸マッサージは、リハビリテーションに代わるものではなく、
痛みやこわばりといった身体的負担への関わりを通じて、日常生活が送りやすい状態を整えることを目的としています。

特定の利用を勧めるものではなく、在宅支援における役割分担を考えるための一助となることを目的としています。

在宅の現場で、こんな場面はありませんか

在宅リハビリの現場では、

  • 疼痛や筋緊張が強く、訓練に時間を割ききれない

  • 痛みへの対応が中心となり、本来の訓練に集中しにくい

  • 訓練後の疲労が強く、生活全体が崩れてしまう

といった状況に直面されることも少なくないかと思います。

そのような場合、
「どんな訓練を行うか」以前に、
身体的な負担をどう下げるか
が課題になることがあります。

訪問鍼灸マッサージの位置づけについて

訪問鍼灸マッサージは、
疼痛・筋緊張・動きにくさなどの慢性的な症状に対して、
医師の同意のもとで行われる医療保険の制度です。

  • 痛みを完全に消す

  • 機能を大きく改善する

ことを主目的とするものではなく、
今の状態を少しでも楽にし、
生活やリハビリが無理なく行える土台を整える

ことを大切にしています。

Q&A|理学療法との併用について

Q. 理学療法士(PT)のリハビリと併用できますか?

A. はい、併用いただけます。

訪問鍼灸マッサージは、
理学療法に代わるものではありません。

疼痛や筋緊張、動作時の不安など、
リハビリを行う前段階の身体的負担を軽減する関わりとして、
併用されるケースも多くあります。

訓練内容や方針を尊重しながら、
それぞれの専門性を活かした役割分担を大切にしています。

Q. 一度始めると、長期的に継続する必要がありますか?

A. 無理に継続することを前提とした関わりではありません。

訪問鍼灸マッサージは、
ご本人の体調や生活状況を踏まえながら、
その時点で必要な関わり方を検討していく医療サービスです。

症状や生活状況の変化に応じて、
医師の同意や関係職種との連携のもと、
適切な関わり方を相談しながら進めていきます。

リハビリと競合しない関係を大切にしています

私たちは、
理学療法と鍼灸マッサージを
競合するものとは考えていません。

  • 理学療法:
    動作・機能・生活動作の改善を担う専門性

  • 鍼灸マッサージ:
    疼痛や緊張を緩和し、
    体が動きやすい状態を整える関わり

それぞれの役割を分けることで、
利用者さんにとって無理のない支援が続きやすくなる
と考えています。

最後に

「疼痛への対応に時間を取られている」
「訓練が思うように進まない」

そのような場面で、
一つの選択肢として思い出していただける存在でありたいと考えています。

ご本人の状態や生活背景を踏まえたうえで、
必要に応じてご相談いただければ幸いです。